2021 MANIFESTO
桜井義之政策集・完全版

2020.12.28

桜 井 義 之

キラリと輝く「緑の健都」を創る!

一策

まちの住みよさと暮らしの質は、環境・産業・健康・文化・教育・共生などの多岐にわたる要素によって決定します。亀山市は、これら多彩な要素がうまく結びつく高い結晶性によって、心地よい「クオリティ・オブ・ライフ」を実現します。とりわけ、健康を「ひと」と「ひとを取り巻く環境」の両面から捉えてその体質を改善し、健康的なくらしと環境にやさしく地域社会の好循環へとつながる真の健康都市、キラリ輝く「緑の健都」を創ります。

■健康都市大学の開設

「緑の健都」にふさわしい、市民の新しい学びと交流の場として、「健康都市大学」を開設します。

■「健都さぷりプロジェクト」の新展開

「健康づくり+10」「健康マイレージ」「亀山QOL支援事業」等に加え、食による「不老フード」運動など、「健都さぷりプロジェクト」の新展開をはかります。

■鈴鹿川源流域の環境の保全・文化の創造

鈴鹿山系の森林環境と生物多様性を保全し、魅力ある東海自然歩道や亀山7座トレイルを活かします。

また、官民協働で市内の外来種の駆除をはかります。

■全国をリード、埋め立てゴミの再処理と山元還元の継続

全国に先駆けて取り組んできた、「埋め立てゴミの再処理」と「溶融飛灰の非鉄金属の回収・再利用」を継続させます。

■持続可能なまちづくり「亀山版SDGs」の確立

2030年を目標とする国際社会のSDGs(持続可能な開発目標)の趣旨に賛同し、本市独自の持続可能なまちづくりを志向し、SDGs未来都市を実現します。

■家族の絆と三世代交流の重視

健やかで幸せな暮らしには、個人の健康のみならず家族や地域のつながりが不可欠であり、家族の絆と世代を超えた交流を重視します。

「子ども」の笑顔と生きる力を育む!

二策

かつて女子師範学校が置かれ「教育のまち」と称された亀山。現代もなお、その精神が息づいています。まちが明るい未来に向かうためには、子どもの笑顔と子育て世帯を支える環境が大切です。近年の虐待・貧困など複雑化した課題への包括的支援の強化、学校・保育施設の計画的な改修などを進め、県内を先導してきた子育てにやさしい環境「亀山Quality」の充実と、子どもの「生きる力を育む」教育環境を深化させます。

■亀山版ネウボラ、「子育て世代包括支援センター」の拡充

「亀山版ネオボラ」として、妊娠・出産・育児はもとより学童期・思春期までの切れ目のない相談・支援をめざし、「子育て世代包括支援センター」を核にかかりつけ医・保健師・学校などが連携する仕組みにより、母子保健と生育サイクルを強化します。

■学校施設の計画的な改修とオンライン教育の充実

老朽化し更新時期を迎えつつある教育施設の改修、一部残った理科室などの特別教室への空調整備やトイレの洋式化、避難所となる体育館の電源・空調の整備などを計画的に進めます。

■認定こども園の整備、保育園・幼稚園の再編・改修

0‐2歳の保育ニーズの高まりに応えるため、短期的には待機児童対策として保育室の改修・増築を急ぐとともに、中長期的な視点から就学前教育・保育施設の再編ならびに認定子ども園の整備を進めます。

■不登校児童生徒のサポートの強化

適応指導教室やオンライン教育の充実とともに、不登校児童生徒を支える団体への支援などにより、不登校児童生徒と家庭のサポートを強化します。

■きめ細やかな給食の実施

きめ細やかな小学校・中学校の給食に向け、現在進められている教育委員会の検討を踏まえ、その環境を整えます。

■三重国体を契機、ジュニア・スポーツの活性化

三重国体・東京オリパラを契機として、ジュニアスポーツの機運を促進させるとともに、スポーツ・文化芸術の分野で飛躍を志す青少年に対する応援制度を創設します。

活力と未来への「次なる一手」を!

三策

中部・近畿両圏の結節点に位置する優位性を強みに、この10年で12社の企業立地を実現。まさに今、先の新名神高速道路の開通をはじめ将来のリニア構想・鈴鹿亀山道路IC設置など、亀山市のポテンシャルはさらに高まっています。未来を見すえ、リニア中央新幹線による広域交流拠点を確実にするとともに、この好機を逃すことなく多様性ある産業構造・雇用を創出。次なる活力と未来の飛躍につなげます。

■新たな産業団地と工業用水の確保

亀山・関テクノヒルズ等への企業誘致を進めるとともに、次なる活力の受け皿となる新たな産業団地と工業用水を確保します。

■三重の玄関口、「リニア庭園都市構想」の推進

未来を見すえ、リニア中央新幹線の開通を視野に入れた、「うましくに三重」の玄関口にふさわしい「リニア・ガーデンシティ (庭園都市)構想」を進めます。

■鈴亀道路と R306川崎バイパス等の整備促進

鈴鹿亀山道路のIC設置、R1関バイパス・R306川崎バイパスなどの幹線道路の整備促進に向け、引き続き国・県へ働きかけます。

■新しい観光スタイル、物産・サービスの創出

キャンプや農村民泊などのグリーン・ツーリズム、トレイルラン・自転車などアウトドアの新しい観光スタイル、魅力ある物産・サービスを創出します。

■おいしい農業・稼げる農業の支援

農業ブランド化プロジェクトを立ち上げ、「楽しい・おいしい・稼げる農業」を展開します。骨ある若者・今時の農業女子など、こだわりある新規就農者を支援します。

■戦略的なシティプロモーションの展開

「暮らしたい・訪れたい」選ばれるまちへの取り組みとして、首都圏在住の本市に縁ある移住交流アドバイザーとの連携等により、より戦略的で魅力的なシティプロモーションを展開します。

安心の「人生100年時代」に備える!

四策

生涯にわたり、誰もが住み慣れた地域で健やかに暮らしたいと願っています。シニア世代の介護予防・フレイル対策・就業支援を充実させる一方、高齢者・障がい者のみならず8050問題にみる引きこもりなど、近年の複雑化・複合化した課題を抱える世帯に対して、オーダーメイドの福祉「亀山版・重層的支援体制」を確立します。地域福祉に携わる皆さんと共に「ひとりぼっちをつくらない」を合言葉に、安心の共生社会を構築します。

■オーダーメイドの福祉「亀山版・重層的支援体制」の確立

県内をリードする多機関協働による包括的支援体制を、次なるステージへ。総合相談窓口や専任コーディネイターの設置により、支援を求める方の暮らしにあうよう、オーダーメイド型の「重層的支援体制」を確立します。

■民生・児童委員の見守り活動とCSWとの連携強化

民生・児童委員、福祉委員による見守り活動・声かけ活動を支援しCSWとの連携強化をはかるとともに、「ふれあい・いきいきサロン」の新設を支援します。

■高齢者の在宅医療・介護予防・フレイル対策の充実

高齢者の在宅医療・介護・生活支援などの地域包括ケアを充実させるとともに、フレイル(虚弱)対策として、老人クラブ活動・就労などの生きがいづくりを支援します。

■障がい者の自立支援の促進

障がい者の就労の場の確保、成年後見制度の確立をはかるとともに、専門機関と連携した障がい児の療育の実施や医療的ケア児に対する広域支援を進めます。

■犯罪被害者等支援条例などの創設

犯罪被害者等支援条例、はいかい高齢者賠償責任保険制度、自転車損害賠償責任保険支援制度の「セーフティネット・3点セット」を創設し、万が一に備えます。

■防犯対策の強化による体感治安の向上へ

自治会等における防犯カメラ設置にかかる支援、特殊詐欺など被害の未然防止にむけた亀山警察・鈴鹿亀山消費生活センター・金融機関・コンビニ等との連携を強化します。

魅力ある市街地、「都市の拠点性」を高める!

五策

人口減少・少子高齢社会の進展により、まちの中心部における都市機能の再構築と人口誘導による市街地の再生が急務です。新しい図書館を核とする亀山駅前地区の再開発をきっかけに、にぎわいと魅力の創出・若者のまちなか居住へとつなげ、都市の拠点性を高めます。また、中心部と各地域とのネットワークである地域公共交通「コミュニティバス・乗りあいタクシー」に、新たに定期券やAI予約システムを導入し、市民の皆さんの利便性を高めます。

■JR亀山駅前地区の市街地再開発の推進

まちの玄関口であるJR亀山駅周辺のにぎわいと魅力を再生し、市の中心的な都市拠点としての求心力を高めます。

■新図書館の令和5年開館

学びの場からつながる場へをコンセプトに、現図書館を市内全域からも訪れやすい亀山駅前に移転・整備し、市民の「知る・学ぶ・楽しむ」新拠点をつくります。

■地域公共交通「バス・乗りあいタクシー」の利便性向上

コミュニティバスを利用の学生・高齢者に安価な定期券、デマンド・タクシー「のりカメさん」にAI予約システム等を導入し、さらなる利便性に努めます。

■空き家・空き地の解消とまちなか居住への誘導

市独自に認定する「管理不全状態の空き家」への改善措置を強化します。市内外から居住誘導区域へ、若者等の居住・転入を促進させます。

■防災・減災、強靭化対策の推進

自主防災組織の育成・住宅の耐震化の促進などを支援するとともに、流域治水・土砂災害対策など、地域の強靭化を進めます。

ここにしかない「地域力と文化力」を磨く!

六策

新市施行から15年。様々な分野で市民活動や地域活動が活発化し、市民力で地域力が輝くまちづくりが進んでいます。若手を含む担い手の発掘・育成の連携、地域予算制度などのバージョンアップによって、個性ある地域力を応援します。一方、芸術文化・街道文化など「文化の見える化」をめざした「かめやま文化年&歴史的風致維持向上計画」を新たな展開につなげ、全国ここしかないオンリーワンの「地域力と文化力」を磨きます。

■コミュニティセンターの改修、加太駅舎の再生・活用

合併時に創設した「市民まちづくり基金」「関宿にぎわいづくり基金」の財源運用を見直し、地域の拠点となるコミュニティセンターの改修や加太駅舎の再生等に活用、地域活動の支援を強化します。

■地域における「ちょこボラ」の体制づくりなどの支援

ちょとした困りごとに対応する「ちょこっと・ボランテイア」の体制づくりやサロン活動を支援し、住民同士の助けあい・支えあいの風土としくみを確立します。

■「かめやま文化年」の継続と現代版・九々五集の編さん

本市の文化振興にかかる基本条例の制定、3年毎に開催する「かめやま文化年」の継続・発展とともに、「現代版・九々五集」の編さんに取り組みます。

■「歴史的風致維持向上計画」の第2幕、絵になるまちへ

城下町・宿場町の風致や文化財を活かした歴史まちづくりをさらに進めるとともに、巡見道・安楽越えや金王道の古道、坂本棚田や鈴鹿峠などの自然景観を活かした、絵になるまちをめざします。

■個性ある農村集落の活性化・魅力化

元気で個性的な農村集落に向け、二拠点生活や移住の促進、女性による地域再生・食プロジェクトやコミュニティビジネスなどを支援します。

開かれた市政と「行財政改革」を進める!

七策

就任以来、希望と信頼の「開かれた市政」を基本理念に、市民の皆さんとの情報共有・参画協働を進めてきました。あのリーマンショック以降の社会経済情勢の激変を、皆さんの協力と「持続可能な地域経営への転換・行財政改革の断行」により、乗り越えることができました。今後の国と地方財政の厳しさが指摘される今日、引き続き、強い意志をもって「行財政改革」に取り組みます。

■DX(デジタル変革)による行財政改革

終わりなき行財政改革を進めるとともに、デジタル技術の導入(DX/デジタルトランスフォーメーション)によって、さらに開かれた市政と行政サービスの向上につなげます。

■市役所が「働き方改革/ワーク・ライフ・バランス」を率先垂範

ゆとり社会に向け、地域経済界・労働界との連携協力を進めるとともに、「働き方改革/ワーク・ライフ・バランス」の実現へ、市役所が率先して推進します。

■市の重点政策推進のためのタスクフォースの新設

市の総合計画に掲げる重点政策の実現のため、使命を持った機動チーム(タスクフォース)を新設し、確実な成果へとつなげます。

■新庁舎整備に向けた着実な取り組みへ

将来を見すえた、次代にふさわしい新庁舎整備の基本計画を立案し、段階的な取り組みにより具現化をはかります。

■マイナンバーカードの取得率の向上

現在20数%である本市のマイナンバーカードの取得率をアップさせ、市民の利便性の向上と公平公正な社会の実現をめざします。

命を守る、「新型コロナウイルス」に負けない!

八策

世界的なパンデミックとなった「新型コロナウイルス」との闘いは、未だ先が見えません。本市は一連の総合対策「緊急政策パッケージ」により、独自のキメ細かな寄り添いと県内最速のスピード感をもった諸対策を進めてきました。この先においても、市内外の感染状況、専門的知見や国・県の動向を的確に見定め、「オール市役所」の総力をあげて必要な対策を講じます。

■医療センターの「PCR検査・発熱外来」の継続・拡充

医療センターとして、地域医療の核としての機能と経営健全化の両立を進めるとともに、県内最速で設置した「PCR検査・発熱外来」の継続・拡充により、市民の命と健康を守ります。

■全市民へのワクチンの集団接種(無料)の実施

令和3年以降、新型コロナウイルス・ワクチンの実用化を受け、全市民ならびに医療従事者等へのワクチンの接種を、関係機関の協力を得て円滑に進めます。

■「免疫力アップ大作戦」の展開

コロナ禍にあって、免疫力を落とさない生活習慣を育む視点から、健康体操や口腔ケアなど「WHO健康都市/免疫力アップ大作戦」を展開します。

■コロナ終息後の「ニューノーマル(新常態)」の構築

効率・拡大を重視する価値観から、長期の持続性を重視する価値観への転換へ。アフターコロナを見すえ、亀山スタイルの新常態の構築をめざします。

桜井市政のスタートから12年。この間、政策公約の着実な推進により、亀山市は「住みよさと財政健全化の両立」を実現。今まさに、未来への胎動が始まっています。この確かなあゆみを、次なるステージへ、『NEXT亀山 緑の八策』が始動します。新しい令和の時代、未曽有のコロナ禍のこの厳しい局面にこそ、ブレない信念と確かな実行力をもつリーダーが不可欠です。今を生きる私たちと未来を担う次世代のために、亀山は「もっと優しく、もっと強く」進化します。どうぞ、この先の『緑の八策』にご参加ください!

すべては未来のために